時代考証学会 第4回サロン 近代・現代を描いた時代劇と時代考証
中野良氏(日本学術振興会特別研究員/日本近代史・軍事史)
「NHK連続テレビ小説の時代考証をめぐって -軍事史・戦争史研究の視点から-」
開催趣旨
時代考証学会第4回サロンでは、近代や現代の社会を描いた時代劇と時代考証に焦点をあてたいと思います。時代劇というと、通常は江戸時代以前の社会を舞台とした作品を連想しますが、近現代をテーマにした作品も、ある時代や人物を描いているという点においては、時代劇としてとらえるべき側面があります。また、それゆえに、そこでどのような叙述をするのか、時代をどう描くのかという問題が生じるはずです。なかでも、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)は、女性を主人公に近代~現代社会を描き続け、一作あたり半年間という放映期間と高視聴率とが相まって、「国民的歴史像」に大きく影響を与えていることが指摘されています。
そこで、今回のサロンでは、日本近代史・軍事史・戦争史がご専門で、映像作品にもたいへん造詣の深い中野良さんに、主に戦争の描き方の視点から朝ドラの歴史叙述と、その背景にある時代考証についてご報告いただき、近代現代を舞台とする時代劇の歴史叙述について考える機会としたいと思います。
日時:2014年2月27日(木)19:00~21:30
会場:千代田区立日比谷図書文化館セミナールームA
(千代田区日比谷公園1番4号)
アクセス:霞ヶ関駅C4.B12出口より徒歩5分
内幸町駅A7出口より徒歩3分
日比谷駅A14出口より徒歩7分
参加費:200円
※22名のみなさまに参加していただきました。ありがとうございました。
追記:本サロンの企画意図に関する論考が『明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証』に収録されています。