時代考証学会第5回サロン 近代・現代を描いた時代劇と時代考証Ⅱ
石居人也氏(一橋大学准教授/日本近代史・社会史)
「近代を考証する -「足尾から来た女」での経験から-」開催趣旨
時代考証学会第5回サロンでは、前回のサロンに引き続き、近現代の社会を描いた時代劇と時代考証に焦点をあてたいと思います。今回取り上げるのは、2014年1月18日・25日の2回にわたって、NHK総合土曜ドラマで放送された「足尾から来た女」です。「足尾から来た女」は、明治末期に栃木県の足尾で起こった足尾銅山事件を題材に、鉱毒被害に遭った女性の視点から、地域社会やそこに生きる人々と公害や政治との関係を描いた作品です。現代社会を生きる私たちにとってたいへん重大なテーマであると同時に、その実証的な描き方は、歴史叙述の在り方をめぐっても評価が高く、また、議論を読んだ作品です。
そこで、今回のサロンでは、日本近代史・社会史がご専門で、「足尾から来た女」で時代考証を担当された石居人也さんにご報告をお願いしました。時代考証の実務については、当会でもこれまで度々取り上げてきましたが、近現代を描いた作品の時代考証について考えるのははじめての試みになります。また、時代考証のご経験を通じて、歴史学・近代史と時代劇・歴史作品との関係についても、ご検討いただく予定です。
日時:2015年2月21日(土)14:00~16:30
会場:帝京大学霞ヶ関キャンパス 教室1
(東京都千代田区平河町2-16-1 平河町森タワー9階)
アクセス:
●東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」より徒歩約1分(4番出口)
●東京メトロ銀座線、丸ノ内線「赤坂見附駅」より徒歩約6分(7番出口)
参加費 200円
※24名のみなさまにご参加いただきました。ありがとうございました。
追記:本サロンに関連する論考が『明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証』に収録されています。