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25/07/2015

時代考証学会第6回サロン 時代考証学のあらたなひろがり-アニメ・海外の時代劇を素材に-

時代考証学会 第6回サロン

「時代考証学のあらたなひろがり-アニメ・海外の時代劇を素材に-」

 

西山剛氏(京都府京都文化博物館学芸員・時代考証学会/日本中世史)
「時代劇アニメの中世史表象-身分・職能・聖性-」

ル・ルー ブレンダン氏(帝京大学外国語学部専任講師・時代考証学会/日本近世史)
「海外時代劇の時代考証を考える-フランス国立視聴覚研究所(INA)データベースと言語考証からヒントを得て-」

 

開催趣旨

時代考証学会第6回サロンでは、第1回サロンに続いて、時代考証学会事務局から、時代考証学のひろがりを議論する場を設けたいと思います。今回テーマに取り上げるのは、歴史を題材にしたアニメ作品と、海外の時代劇です。

第4回フォーラム(仙台)や第6回シンポジウムでも話題に上りましたが、歴史を題材にしたアニメ作品は、これまでたいへん多くの作品が制作され、とくに若者の歴史意識に大きく働きかけていることが知られています。「カムイ伝」や「もののけ姫」は、歴史学の成果とも切り結びつつ、現代的課題から中近世社会へアプローチした作品として分析がされていますし、「戦国BASARA」や「薄桜鬼」は、あらたな歴史ファンを開拓した作品として知られています。時代考証学会では、2014年度より、アニメ担当を設け、歴史を題材としたアニメ作品について検討してきました。今回は、時代考証学会アニメ担当の西山剛氏に、歴史を題材としたアニメを検討する上での方法や論点について、ご報告いただきます。

第3回フォーラム(京都)での議論のなかで、時代劇の枠を、江戸時代を題材としたいわゆる「時代劇」から解放し、ある歴史上の時代や地域、人物を取り扱う作品であれば時代劇として捉える視点の必要性が、複数の報告者から指摘されました。時代考証学会では、江戸時代を対象とした作品をベースに議論を組み立てる一方、日本の古代や近現代を舞台とする作品についても、これまで議論を重ねてきています。そして今回、あらたな対象として検討したいのが、海外の時代劇です。ここ数年のあいだにも、韓国をはじめ、中国、イギリス、スペインを舞台とした作品がブームとなり、各国の歴史への関心を喚起していることが知られています。第3回フォーラムでは、歴史を題材とした作品の普遍性や、海外の時代劇を議論の俎上に載せる重要性が指摘されました。時代考証学会では、2012年度より海外の時代劇担当を設け、各国の映像作品を取り巻く環境を含め、海外の時代劇について検討してきました。今回は、時代考証学会海外時代劇担当のル・ルー ブレンダン氏に、フランスを中心とする欧米圏の時代劇作品について、ご報告いただきます。

日時:2015年7月25日(土)14:00~17:00
会場:帝京大学霞ヶ関キャンパス 教室1
(東京都千代田区平河町2-16-1 平河町森タワー9階)
アクセス:
●東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」より徒歩約1分(4番出口)
●東京メトロ銀座線、丸ノ内線「赤坂見附駅」より徒歩約6分(7番出口)

参加費 200円

※26名のみなさまにご参加いただきました。ありがとうございました。

 

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